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漆塗りの自転車

 宿泊先のホテルで無料配布していた北國新聞に載っていた。

輪島市漆器店が12日までに、京都の機械メーカー、横浜の皮革品ブランドと共同で 、漆塗り自転車を試作した。輪島が誇る漆塗りの技術を発信するため、今夏に制作した競 技用の漆塗りヘルメットとともに、千葉で開催中の国内最大級の見本市「サイクルモード 」に出品したところ、自転車業界の関係者や愛好者から「走る工芸品」と高い評価を受け ている。

 漆塗り自転車は、輪島市河井町の加波次(かばじ)吉(きち)漆器店を経営する加波基 樹さん(39)が制作した漆塗りヘルメットの高い装飾技術を評価し、京都府宇治市の機 械メーカー山口製作所の呼び掛けで共同制作に乗り出した。

 同製作所が自転車に適したクロム鋼で製造したフレームに、加波さんが輪島塗の下地に 塗る地の粉と紫外線に強い特別な漆を使って塗装した。前面にトンボの図柄を蒔絵(まき え)で入れ、横浜市のレザーブランド「maware」による自転車専用の革製バッグと テープを取り付けた。

 自身も自転車愛好者である加波さんは今年8月、ロードレースのプロ選手用に漆塗りヘ ルメットを制作。自転車業界から注目を集め、現在は受注生産している。ヘルメットへの 問い合わせが相次ぎ、ブレーキレバーやハンドルなど自転車部品への漆塗りの依頼も舞い 込んでいる。

 ツール・ド・のと400(北國新聞社など主催)では輪島市が初日のゴール地点となる こともあり、加波さんは「自転車をきっかけに漆の魅力を伝え、少しでも輪島を盛り上げ ていきたい」と話している。問い合わせは同漆器店=0768(23)1193=まで。

 ついでにその前の漆塗りヘルメットの記事も発見。

輪島市内の漆器店が27日までに、自転車競技用の漆塗りヘルメットを制作した。9月 にドイツとイタリアで開かれる自転車の国際見本市に出品する。制作協力した大阪のヘル メットメーカーによると、漆塗りヘルメットの国際見本市出品は初めて。輪島の漆芸技術 を世界に発信するとともに、競技の盛り上げに一役買う。

 制作したのは加波(かば)次(じ)吉(きち)漆器店=河井町=の加波基樹代表(39 )。自ら大会に参加するほど自転車競技が好きで、国内トップレベルの実業団シマノ・レ ーシングに所属する野寺秀徳さん(34)のファンである。野寺さんが昨年、輪島市で行 われた全日本実業団大会「禅の里ロードレース」(北國新聞社後援)に出場後、「だれか 漆塗りのヘルメットを作ってください」とブログに書いているのを見つけ、制作を思い立 った。

 加波さんは野寺さんに何度かメールで熱意を伝え、野寺さんのスポンサーであるヘルメ ットメーカー「オージーケーカブト」から土台の提供を受け、制作することが決まった。 その後、約半年間、特別な漆を使うなどの試行錯誤で軽量化、耐久性などをクリアし、メ ーカーから競技用の公認を取り付けた。

 野寺さんは6月、漆塗りヘルメットを初めてかぶり、広島の全日本自転車競技選手権大 会ロード・レースで3位に入賞。不安げに大会を観戦していた加波さんも胸をなで下ろし た。

 国際見本市へ出品するのは、戦国武将のかぶとをイメージした鳳(ほう)凰(おう)と 、女性にも親しみやすい伝統的な花柄の蒔絵(まきえ)をそれぞれ施した新作2点。加波 さんは「漆塗りヘルメットの選手がツール・ド・フランスに出場することが目標」と意欲 を燃やす。9月には自ら着用して「ツール・ド・のと」(本社など主催)に参加し、漆の 美をアピールする予定だ。

 件のノデチンのブログ。
SHIMANO Racing Hidenori Nodera Blog: 輪島塗りと宇宙人
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