本サイト/記事は移転しました。

約10秒後にリダイレクトします。

石井雅史さんの持ちタイムは8秒台

 北京パラリンピックで銀メダルを獲得した石井雅史さんの記事が競技前日9月7日の読売新聞に掲載されていた。

で、その記事の一部。1000トラ1分8秒247。とてつもないタイム。
 脳性麻痺ゆえか、個抜きでは周回版を見落としペース配分をミスしたとか。

 読売新聞にもう一つ石井さんの記事。

 将来を嘱望される競輪選手だったが、2001年7月、峠道で練習中に自動車と正面衝突。その後「高次脳機能障害」と診断され、引退を余儀なくされた。しかし、06年から障害者競技に出場し、昨年の世界選手権では2つの金メダルを獲得した。今月6日から始まる北京パラリンピックでも大きな活躍が期待されている。

感謝の気持ちを走りで表したい

 北京では、1000メートルタイムトライアル(TT)、3000メートル個人追い抜き、個人ロードレース、ロードTTの4種目に出場します。8月は静岡県伊豆市日本競輪学校で3回にわたり合宿を行い、バンク(カーブに沿って外側を高くした走路)の上から助走をつけて走るフライングスタートなどを通して、スピードと持久力を高める練習をして、本番に備えています。

 7年前の事故で、一命は取り留めたものの、脳幹を始め、脳全体に傷がつき、高次脳機能障害と診断されました。さっき約束したばかりのことを忘れたり、ほかのものに気を取られて注意力が散漫になったり、2つ以上の作業を同時に行うことができなかったりなど、日常生活にも影響を及ぼしています。

 現在はパラリンピックの練習に専念するためもあり、働いていないのですが、終了後は、できれば自転車や自転車競技に携われるような仕事に就きたい。

 パラリンピックに出場できるのは、家族や日本障害者自転車協会の方々など、いろんな人たちのおかげ。感謝の気持ちを走りで表し、結果を出したいです。

 私は東京の慈恵医大付属病院で、集団リハビリに参加しています。私が世界選手権などで活躍すると、他の参加者のリハビリ効果も大きくなると聞いています。私も、自分の年齢が答えられないほどひどい時期がありました。応援してくれている彼らや、同じ障害で悩む人たちに、やればできることを競技を通して示したい。(談)
(2008年9月2日 読売新聞)