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選手たちのblogを読んで

 そろそろ出そろってきたようなのでまとめて感想。

阿部良之

チームは常に不利な状況でのレース展開でしたがベテラン二人の巧みなレース運びと実力でその状況を打破しました。
ライバル達はオリンピックの選考が行われるという事実が重くのしかかり本来のレースが出来ていなかったのではないかと思われます。
かくいう自分もそのことで本来のレースが出来なかった一人になってしまいました。
でも結果オーライ

 やっぱりそうだったんやなあ。本来のレースではないかもしれないけど、あの働きは多くの人の心をゆさぶったと思う。

野寺秀徳

レース後半は、止め処無く襲い来る苦痛に、自分の中に芽生える弱気な気持ちを振り払い。自分が勝つために、何をするべきかだけを考えて走りました。
自分の周りを走るライバル達は明らかに私よりも強い。それを認めながらも、勝利する僅かな術を見出し、そのことの実行に集中できた事は、尊敬するチームメートの代表として、勝負を託された意識が強かったからだと思います。

 結果としては「得意なパターンに持ち込んだ」わけやけど、けっして悠々ではなく、そこまでの大きな苦痛と苦悩があったわけですね。

福島晋一

自分は幸也も祟史も控えているから、力を出し切ることは怖くない。

 やはりそういう方針だったんやね。

フランスのレースなら、これで決まりだが別府が乗り遅れたことを嫌うシマノが後方集団を引き始めた。
別府も少し引かせているわけだから、相当窮地だ。

 まわりが思う以上にシマノはあせっていたということかな。

だから、もう一度最後ののぼりを下からもがいた。
今度は少しメンバーが入れ替わったがほぼ同じメンバーの逃げになった。

 捕まる直前に上がる人と下がる人がいて、合流することなくメンバーが入れかわった、と思っていたんだけど、逃げたメンバーがほとんど再び逃げたということか。追走集団のメンバーに余裕がなかったということもあるけど、逃げていたメンバーの気力がみなぎっていたという面もあるのかも。

自分にとっては大きなチャンスだが
開いていく差にだんだん腹が立ってきた。

 アシスト魂!

今思えば、ハンガーノックになっていた。
チームメイトの思いをしょいながら、自分のミスで最後のチャンスを逃してしまった。

 その状態であそこまで走ったんだからやっぱりかっこええな。

岡崎和也

先行する3名、そして残されたエース。僕はエースの強さを知っているし、後ろに取り残されていることだけが許せなかった。彼をなんとか先頭に追いつかせたかった・・・

 もちろんここで許せなかったのは新城の走りではなく、新城をこの位置に置いてしまった自分(たち)。福島晋一の気持ちとも通じるものがある。いいチームだ。

綾部勇成

だから、勝つことですべて達成だったのであの逃げは成功でした。
ですがそのあとから行った人間について行かなかったというのは失敗でした。
他のチームにとどめを刺しておくべきでした。

 「あとからいった人間」ってのは新城のことやろうね。写真を見返してみたら、新城が逃げだしてからの先頭集団はほとんど愛三が引いていた。結果として、新城の逃げは前の3人にとって強力なアシストになったと。

森一大

アイサンは広瀬選手と西谷選手の2
名。アイサンとしてはもう一人いれば・・・(いつも思うことだけど)けれどこの2人なら十分勝負でき
る。

 やっぱりもう1人欲しかったよね。

鈴木真理

前半危険な逃げができてしまい、2時間にわたって前を追う事になり大変だったけど、なぜか無性に楽しかった。 捕まえた時は、土井も別府も先頭交代に入ってしまっていたから、野寺頼む〜て感じでした。

 かつてのチャンピオンだけど、この日はアシスト魂やね。

別府匠

ぼくは外野からレースを見せてもらいましたがこれが本当に日本一を決めるレース?だと思いました。競っているのは3〜4チームのぶつかり合い。昔誰か全日本選手権って個人の戦いとか言ってたような気がしますが全然そんなことはないし。それに今回はオリンピック選考会のしがらみから優勝候補が完全にお見合い状態になってしまう展開。みんなこんなレースを期待していたのでしょうか?優勝した野寺選手をはじめ先頭集団にいた選手たちは確かに強かったですが、もともと各チームそういう展開にしようとしていたのでしょうか?僕自身一番作戦通りのメンバーをのせていたのはアイサンとNIPPOだけだったと思います。展開で言えば最初の逃げにフミをのせていないのに3人乗っていたスキルシマノ、2回目の逃げを吸収せず安全策で晋一さんを逃がした梅丹本舗は大失敗のレースだったのではないでしょうか。ぼくからしてみたらそんなに全体の主導権を握りたくなかったのかな〜と思いました。アイサンも確かにミスは目立っていたのでそんなに大きな事は言えませんが、オリンピック代表候補でレースをすると思っていたチームがこぞってお見合いで先頭集団に結果を託した事によってレースがすべて変わってしまいました。

 確かに指摘の通りのわかりにくい作戦、展開だったけど、それはそれでおもしろかったと思う。

まあぼくはFUMYの兄なのでFUMY寄りの意見になりますが、結果的にFUMYは梅丹本舗の2選手と後ろに残ったことにより野寺選手の優勝に貢献した形になりました。最後は野寺選手の力での優勝だったのですが、FUMYのアシストが遠隔的に作用していた形になっていました。状況を見てFUMYは自分を殺す事に徹したのだと思います。そのおかげでスキルシマノ全日本選手権を手に入れました。FUMYはみんなから一番見られている選手というのをうまく利用したわけです。

 「結果的には」その通りだと思う。でもたぶん作戦通りではないよね。見ている方としては、実力的に頭ひとつ抜けているはずの別府史之のそれらしい走りがあまり見られなかったことがちょっと残念。自転車選手といえば別府史之しか知らないっていう観客には物足りなかったやろうなぁ。その分私はいろんな思惑を想像して楽しめたけど。
 別府史之のblogの更新がまだなのは、ヨーロッパ渡ったりでいろいろと忙しいんかな。

井上和郎

強烈な力と動機付けのあった3チームがレースを支配して,
NIPPOはその隙間をついて
おいしい立場でレースを進めることができました.

 たしかにおいしい立場だったけど、同じような立場でも残れなかった選手がほとんどなので、立派なもんだと思う。
 しかし全日本4位をblogで華麗にスルーしてしまう佐野淳哉って無愛想なんだか、クールなんだか。

新城幸也

レースは集団が決めるもので・・・自分にはああいう形になった以上
前の集団に後ろから追いかけて、プッシャーを与える位しか出来なかった。

もっと強ければ、前に追いつけた。。。
ただそれだけの事ですねっ
最初の逃げで兄ちゃんに足を使わさなければ、、、

 あそこまででできるのはやはり地力があるんだと見ていて感心した。あの走りで愛三の2人を消耗させたということで、確実に効果はあったんやけどね。

真鍋和

でも若いチームメイトが頑張ってくれたのが唯一の救い。

彼等が頑張ったんだから俺もまた頑張ろう。

ペダルの上に脚が有るかぎり。

 いいねぇ。一人で追いかけていた時に「若造に負けるな」と声を掛けていたのは私です。すみません。

橋川健

先頭集団で逃げていた半分はメイン集団に戻り、半分はさらにペースを上げる。

 ん、やっぱり完全合流はしてなかったんかな。前にいた福島晋一には、いったん合流したと感じていたのか。

後続集団にいたマトリックスの向川の話では「阿部さんが集団に戻ってきて一気にペースがあがり、この時が一番苦しかった」らしい。

 やっぱり阿部良之ってすごいな。

僕はいったんメイン集団に戻り、様子を伺おうと思った。メイン集団の先頭付近にはシマノの別府がいる。ペースを上げたメンバーはそのままその差を広げていく。さらにメイン集団から飛び出す選手が数名。一番きつい登りを登り終えても、その差は広がっていく。「あれれ?」「このまま、また決まっちゃう!」と思い、橋川が単独でメイン集団から追撃。

 判断力と足がそろってないとなかなかこうはいかんよね。チームプレイのプレッシャが少なく自由に走れるという立場もあるかな。

130km過ぎ。メイン集団との差が5分以上開き、追撃でメイタンの岡崎、新城が飛び出す。先頭集団との差は90秒〜2分。ここで先頭集団にいたメイタンは消極的な動きになり、俄然、アイサンが積極的になる。僕には西谷が後ろから迫り来る新城に対し「焦っている」ように見えた。

 やっぱりここはあせるところですよ、愛三にとっては。

ラスト50kmになり、福島 コウジのアタックを皮切りに先頭集団の11名でレースが展開される。後ろに新城が追ってきていて。メイタンは「待ち」だと思っていたので意表を突かれたが、吸収。

 確かにここはようわからん。愛三を疲れさせるため?あるいはいったん吸収されたあとのペースダウン狙い?

前から痙攣を起こした広瀬選手が下がってきて

 ここまでようがんばってきたと思う。
 他の人の走りに対するコメントが多くてすんません。

三船雅彦

けれど集団が完全にスローダウンしたので、一か八かで前を追うべく動いた。
その後しばらくして新城くんと合流し前を追ったけれど強かったね。
一緒に抜け出した松村、そしてしばらくして合流した大塚君ら、みんな一瞬で終わりだもん。

 新城のブレークに対して、三船が最後のチャンスとついていったのかと思っていたけど、先に抜け出していて、あとからきた新城に合流したんやね。