ドーピングありのレースを見たいとは思わない
自暴自棄ぎみに「ドーピングありでもいいじゃないか」「ドーピングありとなしのカテゴリーを分ければいいじゃないか」という意見もあるようだけど、私は与しない。「ドーピングありの世界」があってもかまわないけど、それはスポーツじゃなくってスポーツ的なエンターテイメントの世界。ちょうどプロレスのように。レスリングの勝敗とプロレスリングの勝敗を同じように語れないように、競技とエンターテイメントを同じものとして比べてほしくないと思う。
へなちょこなりに自転車に乗るからこそ、選手の素晴らしい走りにひかれるわけで、トレーニングではなく薬の力で得られた強さには尊敬の気持ちが持てない。
もちろん、今のUCIの態度や検査方法、規則が適切ではないかもしれないし、薬の力だけでは頂点に立てないとは思う。でもやはり自力で強くなった選手(と強くなりきれなかった選手)にひかれる。
ところで、昨日の放送でクリリンが「ドーピングを認めているプロスポーツがたくさんある」っていってたけど、ほんまかなぁ。「ドーピング検査をろくにやっていないプロスポーツ」はたくさんあるけど。似ているようでずいぶん違うと思う。