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道交法改正試案のパブコメのまとめ発表

 警察庁による道路交通法の改正試案に対するパブリックコメントまとめ(PDF)が発表された。
 焦点の「車道を通行することが危険である場合」の例が示されている。なるほど、危険なスポット回避のために一時的に通るのはかまわんということを明確化するってことか。今の法律では「通行可」ではない歩道は(緊急の危険回避以外は)どんな時でも通ってはいけないのを、もう少し通っていい場合を広げようということか。
 でも気になることがいくつか。文書で挙げられている道路工事や駐車車両がある場合ってそんなに危険なのか?それが危険とみなされたら危険じゃない道ってなくなるぞ。もちろん法案的には「通ることができる」であって「通ってはいけない」「通るのを禁止する」ではないので、この法案の時点では憂慮すべき話でもないんだけど。
 もうひとつは「具体的には教則等で明示する」ということだけど、そんな誰かの気分任せの裁量で決められそうなレベルじゃなくって、施行規則とか細則とかのもっと上のレベルで、手続きを経て定めておくべきなんじゃないのか。法治主義の原則からして、警察にフリーハンドを持たせるべきではない。それに教則なんて、児童も含めて、免許証を取らない人はまず見ないんじゃないか。
 発表資料の中にもあるように、「自転車の安全利用の促進に関する提言」の中にあった「自転車の車道通行を禁止する措置」というのはあくまで意見のひとつで、改正案には盛り込まれずにオミットされた。

追記:こんな記事も

<自転車>「車道通行禁止」は誤解 警察庁が広報強化へ
 警察庁は15日、道路交通法改正試案の自転車の通行ルール部分について、「自転車の車道通行を禁止するのはおかしい」との誤解に基づく反対意見が、昨年末から1381件寄せられたことを明らかにした。予想外の反響に同庁は今後、ホームページなどで改めて改正案を説明、広報に力を入れるという。

 多くの人は「提言」と「法案」が同内容のものと思ったってことなんだろうか?